フィスラーの名声を確立した圧力鍋
ドイツのイーダー・オーバーシュタインで、カール・フィリップ・フィスラーがフィスラー社を創立した1845年当初は配管業でした。その後1892年に車輪のついた斬新な移動式野営キッチン「グラッシュ・キャノン」を発案し、これを契機にフィスラー社はキッチンブランドにシフトしていきます。
20世紀に入るとさらに発展をとげ、フィスラーの名を決定的に世界に知らしめたのが1953年に発明されたスプリング式圧力鍋「ビタビット」。蒸気も音も出さず、素材の風味を逃さない独自のスプリング式圧力システムで特許を取得し、圧力鍋=フィスラーの名声を確立したのです。
ドイツで初の焦げつき防止処理フライパンを開発したり、ストレイナー(水きりカゴ)を内蔵した画期的なロースター鍋を発表したり、フィスラーは圧力鍋はもちろんあらゆる調理器具でキッチン業界をリード。53年に特許をとったビタビットは今日「ロイヤルシリーズ」と呼ばれ、発売以来、世界中に愛用者をもつ記念すべきロングセラー商品です。
特徴には、
1メインバルブ式を用いているためおもり式とは異なり、音も蒸気も出さないこと
2デリケートな野菜の調理には109℃の低圧、肉やシチューなどには116℃の加圧と、2段階の調節機能つき
3オートロック式の安全レバーを動かさないとふたが開かない安全設計などが挙げられます。
さらに酸、アルカリに強く丈夫な最高級ステンレスで作られたボディは、いつまでも美しい光沢を約束してくれる逸品なのです。